この記事では、格安SIM歴5年の自分が、楽天モバイルを実際に1ヶ月半使ってみて感じた、良い点・悪い点、回線の繋がりやすさなどの気になるポイントを、正直に紹介していく。
現在楽天モバイルが気になっている方や、実際の使い心地を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
結論
自分は普段はUQをメイン、楽天モバイルをサブとして、Rakuten Linkのかけ放題専用プラス1GBのデータ通信SIMとして使っているが、結論から言うと、楽天モバイルはサブ回線として使う分には最高だが、メイン回線として1本で使うには心もとない。
ネットの記事やYouTubeだと、アフィリエイトの紹介ありきで楽天モバイルのメリットにしか触れない人も多いので、本記事ではなるべく客観的な視点から、良い点・悪い点などを解説していく。
楽天モバイルの良かった点
データ無制限が最高
なんといっても楽天モバイルの魅力は使い放題なところ。
元々自分はそこまでデータ通信をする方ではないのだが(メイン回線はUQの3GB)、それでも仕事でPCを持って外出した時など、たまにデータ通信が必要になるときがあるので、そういった場合に楽天モバイルをテザリング用の回線として重宝している。
これまでは、無料WiFiを探したりしたが、この楽天モバイルの回線があれば、テザリングができるので、ポケットWiFi感覚でいつでもデータを使える。
なので、サブ回線として持っていると非常に心強い。
通信速度が割と速い
これは意外だったのだが、楽天モバイルの速度は思ったよりも速い。
楽天モバイルは楽天回線とパートナー回線の2種類があり、楽天回線については自分の環境では40-60Mbps、パートナー回線については10-20Mbps程度の速度が出る。
パートナー回線については若干遅いものの、楽天回線エリア内であればUQと遜色ない速度がでる上、他の格安SIMのようにMVNOではないため、通信の混雑もない。
普通に使う分には、速度は今のところ他キャリアとあまり違いは感じない。
1GB未満ならお金がかからない
なんだかんだこれが楽天モバイルを契約しようと思った決め手。
自分は1年間の使い放題キャンペーンの対象になったので、最初の1年間はどれだけ使っていても無料で、キャンペーン終了の1年後も月1GB未満のデータ利用なら料金は0円のまま。
さらに、電話もRakuten Linkのアプリを使えば、いくらかけても通話料もかからないので、サブ回線として導入すれば、かけ放題+1GBが無料で使えるということになる。
この特徴があるおかげで、メイン回線に安いプランを選んだり、かけ放題オプションを外すことができるので、今後改悪がない限りは最強のサブ回線だろう。
楽天モバイルの悪かった点
楽天回線が繋がりづらい
これは契約する前からもわかっていたのだが、楽天回線はバンドが1つしかない&エリアが狭いので、とにかく繋がりづらい。
自分が住んでいる場所は楽天回線エリア内で、外にいれば楽天回線も繋がるのだが、家の中だと楽天回線が繋がることはほぼない。
一応パートナー回線が繋がるので、楽天回線が繋がらなくても圏外になるということは今のところないのだが、パートナー回線は月5GBまでの制限があるので、無制限利用ができないのは痛い。
また、現在パートナー回線エリアになっている場所は今後は楽天回線に切り替えるので、現在パートナー回線エリアにいる人は、デュアルSIMにするなどしてエリアをカバーをしないと、繋がりづらくなることが予想されるので注意が必要だ。
Rakuten LINKが使いづらい
Rakuten Linkは0円でかけ放題ができるので非常に便利だが、一方で不満点はある。
例えば、
- GoogleマップからRakuten Linkで電話をかけられない
- カーナビでBluetooth接続すると着信が受けられない
- WiFiでかけると非通知発信になる(相手が電話帳を登録していない場合)
など、そもそも0円利用ができるという圧倒的なメリットがあるので、普通の通話と比べるのもおかしな話だが、やはり普通の電話と比べると使い勝手は劣る。
音質に関しても、電話をかけている側はそんなに問題ないのだが、電話の相手側の音質が悪くなっているらしく(曇っている感じになっているらしい)、何回か聞き返されることがあったので、相手側が聞きづらいということがある。
低速モードの意味があまりない
楽天モバイルには、UQモバイルの節約モードのように、データ通信をアプリで高速・低速(最大1Mbps)に切り替えられるモードが用意されている。
しかし、UQモバイルのように低速モードにしたからといって、データ通信をカウントしないというわけではなく、しっかりこちらもカウントされるので、はっきり言って使いどきがない。
もっと言うと、低速モードでも月1GBを超えてしまうと、従量制で料金が発生してしまうので、1GB未満で使う分には使う理由がないし、無制限の楽天回線で使う前提ならそもそも関係ない。
一応Un-LIMIT5はパートナー回線がデータカウントフリーになるそうだが、Un-LIMIT6になったら出番はないだろう。
楽天モバイルで気になること
無制限プランは本当に制限ないの?
厳密に言うと1日で10GB以上の通信をした場合、3Mbpsに制限される。
ただ、制限を食らっても翌日の0時には解除されるので、1日の使用データ量を10GB未満に抑えれば問題なく使うことができる。
とはいえ、そもそも映画を何本もダウンロードでもしない限り、1日10GBを超えることはないのでそこまで気にするほどではない。
楽天が圏外だったらRakuten Linkは使えない?
WiFiもしくは、またはデュアルSIMでもう一つの回線が通信できていれば、Rakuten Linkは使える。
特にデュアルSIMだと、前述のエリア問題も解決できるのでおすすめ。
デュアルSIMだったらどこと組み合わせるべき?
結論使い方次第だが、エリアをカバーしつつ、安く運用するならdocomo回線のIIJmioのesimプランなら、月440円、Links mateのデータ専用プランなら月418円で3GB+かけ放題が使える。
楽天モバイルがおすすめな人
ここまでをまとめると、楽天モバイルはデメリットも多々あるが
- ポケットWiFi代わりに使いたい
- 1GB+かけ放題のサブ回線として使いたい
- 楽天回線エリアで生活している
- 楽天のSPUの倍率を上げたい
という人には非常におすすめといえる。
さすがに固定回線の代わりや、楽天モバイルオンリーで使うのは厳しいかなという印象はあるが、サブ回線としてなら、現状持つことにデメリットはないので、検討している人はキャンペーンがまだやっている4/7までに申し込んでおくといいだろう。