今回は、デュアルSIM運用で最強の組み合わせはどこなのかということを考察してみる。
特に今現在、
- 1回線だけだといまいち電波が安定しない
- プライベートと仕事用でSIMを分けたい
- 楽天モバイルを使っていて1年無料がもうすぐ終わりそう
といった感じで、2回線目の契約を考えている人は参考にしてほしい。
デュアルSIMとは
この記事を見ている人は既に知っていると思うが、一応知らない人向けに解説しておくと、デュアルSIMはその名の通り2つのSIMを1つの端末で使うこと。
利用するにはスマホがデュアルSIMに対応していて、かつ2つの回線を契約する必要があるが、デュアルSIMでスマホを運用することで、
- 電話番号を2つ持てる(音声通話+音声通話)
- プライベートと仕事を分けられる
- 異なる2キャリアの電波を掴める
- 安いプランとの組み合わせができる
- ポケットWiFiのような使い方ができる
といったように様々なメリットがある。
基本は今使っている回線+楽天モバイル
デュアルSIMは、基本今現在使っている通信会社をベースに、1回線目の弱点をカバーできる回線を2回線目を契約するというのが一番良い。
ただ正直な話、現在は楽天モバイルが
- データ通信量が1GB未満なら無料
- データ通信が無制限(最大月3,278円)
- Rakuten Linkで通話かけ放題が無料
- eSIMに対応(SIMスロットを使わない)
- 海外ローミングが可能
といった感じで、デュアルSIMとして有能過ぎる特徴を持っているため、ほとんどの方は「今のメイン回線+楽天モバイル(通話+1GBのデータ通信用)」で組み合わせるのがおすすめだ。
実際、自分も現在はUQモバイルをメイン回線にして、サブで楽天モバイルを使っている。
デュアルSIMでの最強の組み合わせ5つ
以上を踏まえて、ここからは
- 音声通話+音声通話
- 音声通話+データ専用
の2つのパターンで、今現時点で最強と思われる楽天モバイルとのデュアルSIMでのおすすめの組み合わせを5つと、それぞれのメリット・デメリットを順番に解説していく。
データ使い放題で安い「mineo(データ専用)+楽天モバイル」
組み合わせ例 | mineoデータ専用1GB+パケット放題Plus(1.5Mbps) 楽天モバイル(1GB未満+通話かけ放題) |
選べる回線 | docomo/au/Softbank+楽天 |
月額料金 | 1GB:1,265円 5GB:1,650円 10GB:1,705円(パケット放題Plus無料) 20GB:1,925円(パケット放題Plus無料) |
できること | 通常利用で月2GB 無料かけ放題(Rakuten Link) データ使い放題(mineo/楽天) データ繰り越し(mineo) esim利用(楽天モバイル) |
mineoのデータ専用1GB+パケット放題Plusオプションと楽天モバイルの組み合わせ。
mineoはデータ専用プラン1GBに月385円のパケット放題Plusをつけることで1.5Mbpsで使い放題ができるので、これに楽天モバイルを組み合わせれば、最安月額1,265円でデータ使い放題+かけ放題を実現できる。
また10GB以上のプランであれば、このオプションは無料になるので、大容量プランでも月2,000円以下で利用が可能。
なので、楽天モバイルの1年無料期間が過ぎてもなるべく安くかつ容量制限も気にせずに使いたい方におすすめ。
メリット
- 両方のSIMでデータ通信使い放題(※厳密には制限あり)
- 料金が安い
- 4キャリア全ての回線を選べる
デメリット
- mineoのデータ使い放題は1.5Mbps制限
- 電話番号は1つだけ
- MVNO(混雑時に遅い)
利便性・速度重視なら「UQモバイル+楽天モバイル」
組み合わせ例 | UQモバイル3GB(300Kbps使い放題) 楽天モバイル(1GB未満+通話かけ放題) |
選べる回線 | au+楽天 |
月額料金 | 3GB:1,628円(300Kbps使い放題) 15GB:2,728円(1Mbps使い放題) 25GB:3,828円(1Mbps使い放題) |
できること | 通常利用で月4GB かけ放題(楽天モバイル) データ使い放題(UQ節約モード/楽天) データ繰り越し(UQ) eSIM利用(IIJmio) |
UQモバイルのくりこしSプランと楽天モバイルの組み合わせ。
mineoと似ているが、UQモバイルはサブブランドのため通信がより安定しており、使い放題に関してもmineoとは違って料金がかからない。
また、プランMLなら使い放題も1Mbpsとかなり使い勝手もよくなるので、低容量だけどなるべく通信品質を重視している方や、mineo同様に低速での使い放題でメインで考えている人におすすめ。
メリット
- 通信速度が安定している
- 両方のSIMでデータ通信使い放題(節約モード)
- 電話番号を2つ持てる
- UQでもかけ放題をつけられる(3種類)
デメリット
- UQモバイルの節約モードは300Kbps/1Mbps(プランML)
- docomo/Softbank回線が選べない
とにかく安く「IIJmio(eSIM)+楽天モバイル」
組み合わせ例 | IIJmio eSIM 2GB(データ専用) 楽天モバイル(1GB未満+かけ放題) |
選べる回線 | docomo+楽天 |
月額料金 | 2GB:440円 4GB:660円 8GB:1,110円 15GB:1,430円 20GB:1,650円 |
できること | 通常利用で月3GB 無料かけ放題(Rakuten Link) データ使い放題(楽天) データ繰り越し(IIJmio) eSIM利用(IIJmio/楽天) |
IIJmioのeSIM 2GBプランと、楽天モバイルの組み合わせ。
IIJmioはeSIMプラン(データ専用)であれば月440円で2GB使えるため、これと組み合わせることで月3GB+かけ放題が440円という、デュアルSIMとは思えない料金を実現でき、かつセール時であればIIJmioで端末も安く購入できる。
最安で使おうとすると少し使いづらい感は否めないが、20GBにしても月1,650円で済む。
特に月3GB未満で足りる人や、端末セットで乗り換えたい方にはおすすめ。
メリット
- デュアルSIMとしては最安レベル
- 端末が安く購入できる
デメリット
- au/Softbank回線は選べない
- 電話番号が1つだけ
- MVNO(混雑時に遅い)
大容量で安定して使う「povo+楽天モバイル」
組み合わせ例 | povo:20GB 楽天モバイル:1GB未満 |
選べる回線 | au+楽天 |
月額料金 | 最安2,728円~ |
できること | 通常利用で月21GB かけ放題(Rakuten Link) データ使い放題(povo/楽天) |
povoと楽天モバイルの組み合わせ。
povoは速度が安定している上に、月20GB+追加オプションの1回220円で1日完全使い放題が使えるため、これ単体でもかなり大容量で使える上、楽天モバイルモバイルの無制限と合わせれば、容量はほとんど気にしなくて済む。
UQモバイルと同様に安定性重視、かつ常に高速で大容量使いたいという方には最適だろう。
メリット
- 通信速度が安定している
- 両方のSIMでデータ通信使い放題(povoは1日オプション)
- 電話番号を2つ持てる
デメリット
- 料金が高い
かけ放題で安く「日本通信SIM+楽天モバイル」
組み合わせ例 | 日本通信SIM(合理的みんなのプラン):6GB 楽天モバイル:1GB未満 |
選べる回線 | docomo+楽天 |
月額料金 | 最安1,390円~ |
できること | 通常利用で月7GB かけ放題(日本通信70分/Rakuten Link) データ使い放題(楽天) |
日本通信SIMの合理的みんなのプランと楽天モバイルの組み合わせ。
データ繰り越しはできないものの、月7GBの1,390円という値段で、月70分の無料通話が用意されているので、月5~7GB程度の中低容量の利用者にとっては現状最強のコスパを誇る。
特に通常通話が無料になっているところは少ないので、Rakuten Linkの通話品質があまり好みではないという人や、低容量で安く使いたい人におすすめ。
メリット
- 通常通話が月70分無料
- 月額料金が安い
- 電話番号が2つ持てる
デメリット
- au/Softbank回線は選べない
- MVNO(混雑時に遅い)
これ以外にも組み合わせは無数にある
今回は5つの組み合わせ例を紹介したが、これ以外にも例えば
- ポケットWiFiのSIM(Fuji Wi-Fiの30GBなど)と組み合わせる
- カウントフリーがあるSIM(BIGLOBEなど)と組み合わせる
- ガラケーの音声プランと組み合わせる
など、安くできる組み合わせは無数にある。
ただ、いずれにしても現状デュアルSIMでは楽天モバイルが最強レベルに優秀なため、これを軸にしてもうひとつのSIMをどれにするかを考えることをおすすめする。