格安SIMのIIJmioで新プラン「ギガプラン」が発表され、MVNOの中でもかなり安いと話題になっている。
だが、そもそもIIJmioのことをよく知らないという方も多いと思うので、今回はIIJmioの新プランの概要から、具体的なメリット・デメリット、さらにお得に契約・利用する裏技などを紹介していく。
IIJmioのギガプランの特徴
ギガプランの概要
- 2021年4月1日よりスタート
- 音声/SMS/データ(Dプラン)/esimの4つがある
- 音声プランが月2GB/780円~、esimが月2GB/400円~
- かけ放題は600円~(みおふぉんダイヤル)
- データ繰り越しが可能
- 5Gに対応(6月から)
- データシェア/プレゼントができる(6月から)
- MNP転出料・契約解除料が無料
IIJmioはネットの老舗のプロバイダであるIIJが提供する格安SIMで、豊富なプランと端末セットで人気。
既存ユーザーは5/1スタートとなる。
音声通話とeSIMプランはかなり安いが、SMSプランとデータプランはあまり選ぶメリットはないのが正直なところ。
他社のMVNOと比較してどうか
IIJmio | 日本通信SIM | mineo | |
---|---|---|---|
プラン(音声通話) | 2GB/780円 4GB/980円 8GB/1,380円 15GB/1,680円 20GB/1,880円 |
3GB/2,480円 20GB/1,980円 |
1GB/1,180円 5GB/1,380円 10GB/1,780円 20GB/1,980円 |
通信 | 3G/4G/5G | 3G/4G | 3G/4G/5G(有料) |
回線 | docomo/au | docomo | docomo/au/softbank |
速度制限 | 300Kbps | 200Kbps | 200Kbps/500Kbps |
通話料 | 20円/30秒 16円/30秒(同一名義間) |
10円/30秒 | 20円/30秒 |
かけ放題 | 3分/10分:600円 10分/30分:830円 |
月70分まで無料 | 10分かけ放題:850円 月30分まで:840円 月60分まで:1,680円 |
セット割など | 光セット割:600円 | – | 家族割:50円 |
データ追加 | 1ギガ:200円 | 1ギガ:250円 | 無制限:350円 100MB:150円 |
データ繰り越し | ◯ | – | ◯ |
esim | ◯ | – | – |
料金は現時点で発表されている格安SIMの中では最安で、特に2GBプランや8GBプランなどは他社を圧倒している。
さらに、光回線とのセット割やデータ繰り越しもあるので、正直MVNOの中では現状で最高のプランと言ってもいいかもしれない。
IIJmioのギガプランのメリット
端末セットが安い
IIJmioはMVNOの中でも端末セットに力を入れていて、ラインナップが豊富な上、安い。
通常時でも、他のMVNOよりも数千円単位で安く購入することができ、さらにセール時になると、OCNモバイルONEほどではないが、一部機種が99%OFFになったりするので、端末ごとセットで契約したいという人にはかなりおすすめと言えるだろう。
バースト転送機能と速度切替がある
「バースト転送」は簡単に言うと、低速通信時でも最初の数秒間は高速通信ができる機能のこと。
つまり、TwitterやGoogleマップ、音楽系のストリーミングサービスなどの読み込みが少ないものなら、速度制限がかかっている状態でも読み込みが速くなる。
また、自分の好きなタイミングでいつでも高速通信・低速通信の切り替えができるので、必要なときだけ高速通信をONにすれば賢くデータを利用できる。
データ繰り越し・シェアができる
IIJmioはデータ繰り越しができるのが、やはり大きい。
例えば、20GBプランで15GBが余れば、翌月は残り15ギガ+20GBの35GBを使えるので、使い方次第で契約量以上のデータを使うことができる。
また、6月以降だが、IIJmioでは家族間でのデータシェアができるので、家族間でデータを分け合えたり、プレゼントすることも可能だ。
eSIMに対応している
IIJmioはフルMVNOと言って、他のmineoや、BIGLOBEなど普通のMVNO(ライトMVNO)よりも柔軟性が高い。
フルMVNOになると、独自にSIMカードを発行することが可能になるので、格安SIMの中では珍しく、eSIMに対応している。
特にデュアルSIMで利用したい人にとっては、eSIMに対応しているのは魅力的だと言える。
IIJmioのギガプランのデメリット
初期費用がかかる
IIJmioは契約時の事務手数料として3,000円と、SIMカード発行手数料がドコモ回線は394円、は406円、eSIMは200円かかる。
初期費用に関しては0円にする裏技があるのと、期間限定で3/31までは1円になっているので、あまり気にならないが、SIMに関してはeSIM、物理SIM問わず手数料が必ずかかるので注意が必要だ。
通信規制がある
IIJmioは低速モードで利用することができるが、直近3日間でデータ通信量が366MBを超えると、速度規制がかかる。
この状態だと通信速度が低速モードでも300Kbps→200Kbpsに制限されてしまうので、こうなってしまうと正直普通に使うのはかなり厳しくなる。
mineoだと500Kbpsで使い放題のようなことができたりするが、IIJmioの場合、こういったことはできないのでこの点には注意したい。
IIJmioをお得に申し込む・利用する裏技
エントリーパッケージを利用する
IIJmioにはエントリーパッケージという、購入することで初期費用の事務手数料を0円にできるパッケージを販売している。
eSIMの契約や、端末セットで契約する場合は利用できないが、それ以外でキャンペーンなどがない場合は、このエントリーパッケージを購入して契約すると、約3,000円が浮くので、申込みの際は事前に確認しておこう。
旧プランで申し込み→新プランに変更
3/1以降は、既存のIIJmioのプラン(ミニマムスタートプラン、ライトスタートプラン、ファミリーシェアプラン、ケータイプラン)で音声回線を契約している人がギガプランに変更すれば、2,000円のギフト券がもらえる。
また、現在は事務手数料が1円や、端末割引などのキャンペーンもあるので、可能であれば現時点で音声プランを契約→4/1にプラン変更をすれば、普通に契約するよりもいくらかお得になる。
デュアルSIMで楽天モバイルと組み合わせる
eSIMプランと楽天モバイルを組み合わせれば、
- eSIM(20GB/1,500円)+楽天UN-LIMIT VI(1GB+通話かけ放題/0円)
- eSIM(2GB/400円)+楽天UN-LIMIT VI(1GB+通話かけ放題/0円)
といった感じで、破格の料金で通話かけ放題ができるので、もしデュアルSIM対応のスマホを持っていれば、楽天モバイルと組み合わせて契約するのもありだろう。
小容量プランを選ぶ人には最適な通信会社
ここまでをまとめると、IIJmioは
- 月10GB以下のプランがいい
- デュアルSIMで利用したい
- 複数端末で利用したい
- 光のセット割が適用対象
というような人にかなりおすすめな通信会社で、どちらかというと玄人向け。
もちろんMVNOなので、UQモバイルやahamoのように通信が安定しているかというとそうではないが、その分料金でのコスパは現状で最高クラスなので、価格重視の方で比較的スマホに詳しい方は検討する価値は大いにある。