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2021年でも格安SIMの5Gはやめた方がいい理由

2020年春からとうとう大手キャリアでサービスが始まった5Gサービス。

最近では大手3キャリアだけでなく、楽天モバイルやahamo、さらには格安SIMでも5Gのサービスが始っており、格安SIMにおいても5Gの流れが来ている。

そこで今回は、格安SIMで5Gを導入するか検討しているという人や、今後どうなるのかが知りたいという人に向けて、そもそも今はどの会社で5Gを利用できるのかと、 5Gを本当に導入すべきかという疑問に答えていく。

この記事の監修者

格安SIM・WiMAX・光回線の選び方などを解説してます。格安SIM歴6年。現在使っている格安SIMはUQモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONE。

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格安で5G回線が利用できる業者(MVNO/MNO)

スマートフォン2

2020年12月現在、大手3キャリアを除き、以下の4社が格安料金での5Gが利用可能となっている。

  1. mineo
  2. LinksMate
  3. 楽天モバイル

※楽天モバイルは厳密にはMNOだが、ここでは「格安料金で5Gサービスが利用できるキャリア」という意味で格安SIMと呼ぶ。

また、2021年春からはドコモの新プラン、ahamoでも5G回線サービスを提供すると発表されている。

mineo(MVNO)

月額料金1,310円~
オプション料金月200円
5G回線ドコモ/au/Softbank

LinksMate(MVNO)

月額料金970円~
オプション料金月500円
5G回線ドコモ回線のみ

楽天モバイル(MNO)

月額料金2,980円
オプション料金
5G回線楽天

格安SIMの5Gはまだ導入しない方が良い理由

考える男性

このように現在は大手以外でも5Gサービスを利用できるオプションは既に用意されている。

しかし、結論から言うと、スマホでの5Gは2020年はおろか、2021年に入ってもほとんどその恩恵を受けることは難しいだろう。

具体的に、格安SIMの5Gはまだ導入しない方が良いと思う理由は下記の5つだ。

  1. 対応エリアが狭すぎる
  2. 5G対応のスマホが必要
  3. 3G回線が利用できなくなる
  4. 5Gにしても通信混雑が解消されない
  5. 今契約すると後々のキャンペーンが利用できない

対応エリアが狭すぎる

2020年12月時点では、5Gが利用できるエリアはかなり限られている。

現状は都内であっても、お台場周辺などのごくごく一部のエリアでしか5G回線は利用できない。

また、各社のエリア拡大の予定を見ても、2021年中はまだまだ利用できる場所は少ないので、現在の4Gのように、日常で5G通信ができるのは先になるだろう。

auの5Gエリア

ドコモの5Gエリア

ソフトバンクの5Gエリア

5G対応のスマホが必要

5Gの回線を利用する場合は、当然ながら5Gに対応した端末が必要になる。

こちらも徐々に種類が出始めてきているものの、現状は楽天SimフリーのiPhone 12 Pro MaxやGalaxy S20など、6万円を超える高価なハイエンドモデルがほとんど。

また格安SIMで販売している端末も、各社で1,2種類しか5Gには対応してないので、選べる端末の種類も限られている。

3G回線が利用できなくなる(※ドコモ・楽天)

ドコモ・楽天モバイルの回線で5Gを利用した場合、3Gの回線を拾うことができない。

4G回線だけでもエリアカバー率は広いが、山間部などではまだ3Gしか繋がらないというところもあるので、地域によっては5Gプランに変更することで、3Gの回線を掴まなくなってしまうリリスクがある。

5Gにしても通信混雑が解消されない

5Gは確かに4Gと比較して速度が速く大容量なのだが、回線の構造自体はこれまでと同様、MNOのキャリアの一部を借りて5Gに提供することになる。

つまり、今5Gに変えても、通信の混雑が解消されることはなく、速度が多少速くなる程度で終るということ。

実際、mineoのスタッフブログにも下記のように書かれている。

この場合、基本的に5G通信の方が4G通信と比較して、高速となります。ただし、各キャリアの設備とmineoの設備の接続箇所(相互接続点(POI)と呼んでいます)は、4G通信と5G通信が分別されておらず、共用されていることに注意が必要です。

mineoが平日昼間に速度が遅くなる要因は、この相互接続点(POI)を通るトラフィックが多く、混雑してしまっていることであるため、同時間帯に5G通信をおこなったとしても混雑具合は変わりません。

つまり、5G通信でも平日昼/夕時間帯等は現状同等に遅くなりますので、ご注意ください。

引用元:mineoスタッフブログ

なので、格安SIMの5Gを今すぐに変えても、速度面でしかほぼ5Gにするメリットはないのである。

ただし、ドコモのahamoや楽天モバイルなどのMNOに関してはこの限りではない。

今契約すると後々のキャンペーンが利用できない

今は各社で5Gの乗り換えキャンペーンを積極的にやっており、キャリアによっては契約することで数ヶ月から1年無料で利用できるものもある。

一見するとお得に見えるが、前述の通り、5Gの利用環境というのは正直まだ全然整っていないので、今すぐに契約しても5Gの恩恵はほぼ受けられないと言っていい。

1年、2年後に5Gエリアが広がれば、おそらくその時またキャンペーンも開催されるので、ある程度環境が整ってから、オプション加入や契約をした方が無難だろう。

格安SIMの5Gの導入は2022年まで待った方がいい

止まれの看板

スマホの5G回線自体がまだまだ発展途上であり、その中でも格安SIMの5Gは選べるサービスや端末が少なく、回線の混雑状況も根本的には解消されないため、現状だとほとんどのユーザーは5Gの恩恵は受けられない。

もちろん、今後はどんどん通信環境も整備されていくだろうが、大手キャリアの5Gのエリア拡大のスケジュールを見る限りだと、2021年中の環境整備は厳しそうなので、しばらくは様子見が良い。

なので、大手キャリアでの5Gの通信環境が整ってくる2022年頃までは、まだ5Gオプションの利用はしなくても良いだろう。

 

 

 

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