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意外と知らない周波数帯(バンド)の違いと4キャリアの対応バンドを解説

電波

SIMフリースマホや、格安SIMなどを使う上で絶対に知っておきたいのが、スマホの周波数帯(バンド)だ。

そこで今回は、知っているようで知らないバンドの詳細や、4G/5Gの各社の対応バンド、よく聞くプラチナバンドとは何かなどの項目をできるだけわかりやすく解説していく。

これを知ることで、今後の回線選びや、バンドの違いがわかるようになるので、SIMフリースマホを買おうとしている方や、乗り換えを検討している方は参考にしてほしい。

この記事の監修者

格安SIM・WiMAX・光回線の選び方などを解説してます。格安SIM歴6年。現在使っている格安SIMはUQモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONE。

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そもそも周波数帯(バンド)とは

スマートフォン1

周波数帯(バンド)は、簡単に言うと電波の通り道のこと。

バンドは1種類だけでなく複数あり、周波数ごとに山で繋がりやすい、都市部で繋がりやすいなどの異なった特徴を持っている。

どの周波数帯を利用できるかについては、どのキャリアを使うかや、スマホによって対応しているバンドが異なるので、回線の繋がりやすさを選ぶ際は、このバンドを必ず見る必要がある。

なお、使用できる周波数帯には限りがあり、どのキャリアにどのバンドを割り当てるかは総務省が決めているので、勝手に増やしたりすることはできない。

前提:周波数帯(バンド)の違い

携帯を使う男性

バンドには大きくわけると、

  • 通信範囲が広くて速度が遅い=低周波帯
  • 通信範囲が狭くて速度が速い=高周波帯

の2種類がある。

それぞれ違う性質を持っているため、例えば山や建物内などでは繋がりやすい低周波帯、人が多い都市部では高速通信ができる高周波帯といった感じで、それぞれの性質をうまく利用して、通信のエリアをカバーし合っている。

つまり、低周波帯と高周波帯の両方をカバーしているキャリアが、エリア的に見て最も良いということ。

なお、WiFiにも2.4GHzと5GHzがあるが、これも全く同じように2.4GHzは通信範囲が広いが遅く、5GHzは範囲が狭いかわりに速いという特性を持っている。

大手4キャリアの対応バンド

スマートフォン2

以上の前提と、総務省の統計データを基に、今回は各社の対応バンドを解説していく。

引用:携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の評価結果の概要

4Gのバンド

バンド名周波数帯docomoauソフトバンク楽天モバイル
Band12.0GHz
Band31.7GHz◎※1
Band8900MHz
Band111.5GHz
Band18/26800MHz◎※2
Band19800MHz
Band211.5GHz
Band28700MHz
Band423.5GHz

※◎=重要なバンド、○=普通、△=あればなおよし、赤色=プラチナバンド
※1=東名阪エリアで使用される。
※2=auのローミング回線

基本的な考え方としては、

  • docomo→Band1/19/+α3(※東名阪エリアなら)
  • au→Band1/18/26
  • Softbank→Band1/8

以上が各キャリアでの必須バンドなので、まずは持っているスマホがこれに対応しているかを確認するといい。

楽天に関しては、Band3/18(auローミング)にしか対応していないので、そこまで大きく考える必要はない。

しかしこれは住んでいるエリアによってどのバンドを掴むかや、どれが重要かが変わってくるので、必ずしもこの通りではない。

簡単に言えば、高周波帯とプラチナバンドに対応しているかを考えておけばOKだ。

なので、海外のSIMフリー端末を購入する場合は、まずこのバンドに対応しているかを確認するといいだろう。

5Gのバンド

バンド名周波数帯docomoauソフトバンク楽天モバイル
n773.7GHz
n783.7GHz
n794.5GHz
n25728GHz

※○=Sub6、△=ミリ波

5GにはSub6とミリ波がある。

Sub6は6GZHz未満の周波数帯で、Sub6は30GHz(※日本では28GHz)以上の周波数帯のことで、簡単に言うとSub6は4Gの延長で、本来の映画を一瞬でダウンロードとか、医療技術への転用など、イメージする5Gはミリ波が該当する。

ただ、こちらの方が技術的な難易度が高く環境が整っていないため、現状、国内で使える5GのほとんどはSub6になっている。

で、現状はドコモ、auで3つの帯域、ソフトバンクと楽天モバイルは2つの帯域が割り当てられている。

5Gに関しては、そもそもまだエリアが狭く、対応スマホも少ないのでそこまで気にする必要はないが、あえていうならSub6の対応バンドを見ておけばいいだろう。

応用:SIMフリースマホを購入する場合

例えば、Google Pixel 5のSIMフリー版を購入する場合、対応しているバンドは以下の通りだ。

LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
5G Sub-6: 対応バンド n1 / 3 / 5 / 7 / 8 / 28 / 40 / 77 / 78

これを4キャリアの表で置き換えると、

カテゴリバンド名docomoauソフトバンク楽天モバイル
4GLTEBand1OKOKOK
Band3OKOKOKOK
Band8OKOKOK
Band11NGNG
Band18/26OKOKOK
Band19OK
Band21NG
Band28OKOKOK
Band42OKOKOK
5G(Sub6)n77OKOKOK
n78OKOK
n79NG
5G(ミリ波)n257NGNGNGNG

このように各キャリアごとにOK、NGのバンドがあり、ミリ波に関してはそもそもスマホが対応していないため、拾えないということが起きる。

なので、SIMフリー端末を購入する際や、キャリアを乗り換えて端末を引き続き使う場合などは確認する必要がある。

特に海外の端末などを購入さいは、同じ機種でも国内版とは対応バンドが全く異なることがあるので注意だ。(それとは別でそもそも技適があるかの問題もあるが・・・)

ちなみにバンドについては、各端末のHPで確認することができるが、ぶっちゃけGoogle検索した方が早い。

結局どの回線がいいのか?

どっち?

結論、各社の必須バンドにスマホが対応していればOKだが、個人的には基地局の数とバンドで、国内ではdocomo最も繋がりやすいかなと思う。

通信エリアはこのバンドが深く関わってくるのでスマホを購入する場合は、どのキャリアのバンドに対応しているか必ずチェックしておくようにしよう。

楽天モバイルに関してはキツいかなという感じだが、宇宙に衛星を打ち上げて、エリアを拡大するようなので、今後に期待したい。

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