先日mineoの新プラン「マイピタ」が発表され、2/1より、5GBプランは1,380円という同価格帯のプランがあるMVNOの中でも最安値(1月末時点)で利用できるようになった。
そこで気になるのが、ほぼ同価格で同じ2/1からスタートする予定で、競合になりえるUQモバイルのくりこしプランとの差だ。
今回はmineoユーザーの自分が、このmineoのマイピタとUQモバイルのくりこしプランはどちらが良いかや、それぞれのメリットを解説していく。
特に現在mineoを使っていて、UQモバイルとこのプランのどちらにするかで迷っている人、もしくはこれからmineoとUQのどちらかに乗り換える予定の人は参考にしてほしい。
前提:mineoとUQモバイルは通信品質が違う
この記事を見ている人はほぼ知っていると思うが、一応前提として、
- mineo→MVNO
- UQモバイル→auのサブブランド(MNO)
という感じで両者には通信品質に決定的な違いがあり、野球で言えばmineoが2軍、UQモバイルが1軍のような差があるので、通信の品質でこの2つを比べるのであれば、UQの方がmineoよりも確実に優れている。
mineoとUQモバイルのプランの詳細
mineoのマイピタの詳細
mineoのマイピタの特徴は以下の通り。
- 2/1から提供開始
- 既存の6種類から4種類へ(1GB/5GB/10GB/20GB)
- docomo/au/softbank回線での料金差をなくし、同価格に統一
- 音声通話は1GBで1,180円、5GBで1380円、10GBで1780円、20GBで1980円
- 5GBプランに新規乗り換えで3ヶ月1,080円引き&パケット放題(350円)が4ヶ月無料
- 5Gオプションもある(※ただしほぼ意味なし)
これまでのプランを刷新して、新規で料金を統一した。
特に注目なのが、5GBプランで、これは既存の3GBプランよりも2GB増量されているのにも関わらず、130円も安くなっていて、20GBプランもこれまでの4,680円から1,980円と60%以上の値下げになっている
ただし、こっちは日本通信SIM(70分の通話付き)に劣るのが正直なところ。
また、新規申し込みのキャンペーンもやっていて、これを適用すると3ヶ月1,080円引き(音声通話付きの5GB以上のプラン限定)とパケット放題が4ヶ月無料になる。
ちなみに、現行のmineoユーザーは、1GB/10GB/20GBコースなら2月1日から自動的に新料金になるが、それ以外のコースに入っている場合は、2/1から自分で移る必要がある。(反映は3月)
なお、既存ユーザーが→10GB未満のプランにしても、特に割引は受けられないので注意。(ギガのプレゼントはあある)
UQモバイルのくりこしプランの詳細
UQモバイルのくりこしプランの特徴は以下の通り。
- 2/1から提供開始
- SMLの3種類がある
- 回線はauのみ
- Sが3GBで1,480円、Mが15GBで2,480円、Lが3,480で25GB
- 超過後の通信速度は300Kbps(S)/1Mbps(M/L)
- 節約モードで実質無制限(※M/Lのみ1Mbps)
- かけ放題は3種類(10分、月60分、完全かけ放題)
- データ追加500MBが500円
- 2021年夏から5Gに対応
UQモバイルの繰り越しプランはこれまでのスマホプランを刷新したもの。
家族割を廃止し、これまでのスマホプランよりも500円安くなってるほか、データの繰り越しや、3種類かけ放題オプションも用意されている。
また、UQモバイルはサブブランドというだけあって、データ超過後または節約モード時も最大1Mbpsでる(M/Lのみ)ので、実質無制限でストレスなく使うことができる
両者のそれぞれのメリット
mineoとUQモバイルの比較表
mineo | UQモバイル(S/M/L) | |
プラン | 1GB/1,180円 5GB/1,380円 10GB/1,780円 20GB/1980円 |
3GB/1,480円(S) 15GB/2,480円(M) 25GB/3,480円(L) |
通信 | 3G/4G/5G(※有料) | 4G/5G |
通信品質 | ○ | ◎ |
回線 | docomo/au/Softbank | au |
速度制限 | 200Kbps/500Kbps | 300Kbps/1Mbps |
通話料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
かけ放題 | mineoでんわ10分かけ放題:850円 月30分まで:840円 月60分まで:1,680円 |
月60分まで:500円 10分かけ放題:700円 通話かけ放題:1,700円 |
データ繰り越し | ○ | ○ |
データ追加 | パケット放題(無制限):350円 100MB:150円 |
100MB:200円 500MB:500円 |
家族割 | 1回線あたり50円 | – |
申し込み | Web+店舗 | Web+店舗 |
※音声通話ありのプランの比較。
mineoにするメリット
- 単純な料金で見れば安い
- au以外の回線を選べる
- 3G回線を利用できる
- 無料の独自サービスがある(フリータンク・パケットギフト)
- 乗り換えのキャンペーンがある(※UQにないわけではない)
- 家族割がある
mineoの優れている点はやはり価格面だ。
単純な料金ではUQよりも安いし、キャンペーンを組み合わせれば新規申し込みは確実にこちらの方がお得といえる。
ある種裏技的な使い方だが、例えば1GBプランでパケット放題をつければ、実質最初の4ヶ月は1,180円で無制限(500Kbps)でデータが使える
また、通信の品質では敵わないものの、au以外の回線を利用できたり、3G回線を利用できるので、UQモバイルよりもより広範囲で使えたり、bandによる端末の縛りのリスクが少ないのもメリットと言えるだろう。
あとは、地味ながら家族割もある。
UQモバイルにするメリット
- 安定した通信品質
- 超過後の速度も速い
- かけ放題がお得
- プランM/Lなら実質無制限
- 実店舗が多い
UQモバイルの優れている点はやはり通信品質だろう。
プランSなど、料金はほぼMVNOの水準にも関わらず、auのサブブランドであるため、通信の混雑がおきにくく、加えてデータ繰り越しも使えるため、MVNOにあるデメリットがほぼない。
また、くりこしプランM/Lでは超過後も1Mbpsの速度がでるので、マイネオのパケット放題の完全上位互換になる。
さらには、かけ放題も安い料金で利用できるので、かけ放題込み(月60分)で考えるなら、こちらの方が料金でも上回る計算になる。
結論:総合的にはUQモバイルの方がやや有利
ここまでを踏まえると、個人的な結論としては
- なるべく安く使いたい→mineo:1GB+パケット放題
- 安定した回線を使いたい→UQモバイル:くりこしプランS
- 無制限+高速で使いたい→UQモバイル:くりこしプランM
という感じになる。
大半のmineoユーザーは既存の3GBプランを選択しているので、おそらくはmineoの5GB/1,380円かUQモバイルの3GB/1,480円(くりこしプランS)で悩むかと思うが、これは正直完全にUQだろう。
要は100円の差で、低速の5GB増量を選ぶか、高速の3GBを選ぶかという話なのだが、そもそも、3GBプランを契約しているユーザーは5GBいらないので、100円の差で通信品質が改善できるなら、UQモバイルに移る方がいい。
今現在、mineoもUQも使っていないという人なら、mineo5GBプラン→UQに乗り換えで3ヶ月1,080円OFFを使えるので、そちらの方がいいが、既存のmineoユーザーなどはメリットがあまりないので、この2つで悩んでいるならUQをおすすめする。
もちろん、mineoには前述のようにdocomoやソフトバンク回線を使えたり、3G回線があるというところもポイントなので、そこを考慮した上で判断するといいだろう。