4/1からnuroモバイルの新プランがスタートした。
今回はこのnuroモバイルの新プラン「バリュープラス」のメリット・デメリットを解説する。
また、後半では「データ使い放題」プランについてや、お試しプランはどうなのかなどの気になる点や、お得な契約方法にも触れていくので、今現在nuroモバイルを検討している方は参考にしてほしい。
nuroモバイルのバリュープラスの特徴
nuroモバイルは、ソニーの子会社であるソニーネットワークコミュニケーションズが運営する格安SIM。
光回線のSo-netやnuro光などのサービスで有名で、元々So-netモバイルという名前でサービスを提供していたが、2016年からnuroモバイルにリニューアルした。
バリュープラスは2021年4月1日から提供開始した新プランで、
- S/M/L(2GB/7GB/13GB)→VS/VM/VL(3GB/5GB/8GB)
- 音声通話付きで3GB/792円(税込)~
- docomo/au/Softbankの3回線で料金を統一
- 3ヶ月ごとにギガをプレゼント(VM/VL)
- 利用開始月は基本料金が無料
- 月額880円で10分かけ放題(アプリ)
- 3日間の通信制限、違約金、MNP転出料が0円
など、これまであった3日間の通信制限、解約違約金、デメリットの部分を極力無くして、料金を下げたプラン。
MLは以前のプランよりも容量が減っているものの、結果的に安くなっている。
バリュープラスのメリット
音声通話付きSIMの中で最強のコスパ
nuroモバイルのバリュープラスは3種類あり、3GBが792円、5GBで990円、8GBが1,485円と各プラン別ではMVNO最安となった。
単純な料金では、楽天モバイルの0円や、OCNモバイルONEの1GB770円(税込)など、もっと安いプランもあるのだが、ギガ数と料金のバランスで見るとnuroモバイルのバリュープラスが現状は最もコスパが高い。
また、5GBのVSプランと8GBのVMプランの場合、継続利用すると3か月ごとに、
- 5GB→3GB
- 8GB→6GB
のギガを無料でプレゼントしてくれるので、5GBプランは事実上6GB、8GBプランは10GBということになり、VMプランはトップクラスに安くなる。
docomo/au/Softbankの3回線を選べる
nuroモバイルはdocomo/au/Softbankの回線から選択できる。
また、以前は回線ごとに料金に料金が異なっていて、auとSoftbank回線が高かったが、バリュープラスはどの回線を選んでも料金は同じ。
データを節約する方法がたくさんある
nuroモバイルにはデータを節約する方法がたくさん用意されている。
具体的には
- データ繰り越し
- ギガプレゼント
- パケットギフト
などのサービスがあり、mineoのようにデータを節約できる方法がたくさん用意されているので、デーを無駄なく利用することができる。
なお、以前はデータの前借りができたのだが、バリュープラスでは残念ながらデータの前借りはできなくなった。
バリュープラスのデメリット
通信速度が遅い
nuroモバイルはMVNOなので、混雑時の通信速度が遅い。
また、データ超過後の通信速度に関しても公表されていないが、MVNOなので、おそらく200Kbps程度。
なので、nuroモバイルを使う上ではやはり快適さはあまり期待しないほうがいいだろう。
端末セットがしょぼい
nuroモバイルのバリュープラスのプランは素晴らしいが、端末セットに関しては正直いってラインナップがしょぼく、あまりお得ではない。
OCNモバイルONEやIIJmioなら、ラインナップも豊富でセール時にはかなり安く買うことができるのだが、nuroモバイルには現在7種類しか端末は用意されておらず、端末セールもほとんどやっていない。
一応買取サービスがあるので、そちらを利用すれば安く購入することもできるのだが、端末セットで乗り換えをするならnuroモバイルは選ばない方がいいだろう。
セット割がない
意外なことにnuroモバイルには光回線とのセット割がない。
前述の通り、nuroモバイルの運営元はソニーネットワークコミュニケーションズなので、nuro光やSo-netなどの光回線とのセット割があっても良さそうなのだが、残念ながらない。
厳密に言うと過去には期間限定でセット割引があったそうなのだが、今のところ再開の見込みなどもなさそうなので、個人的には少し残念なポイントに感じる。
nuroモバイル契約時の注意点&お得情報
データ使い放題プラン(S)は正直微妙
nuroモバイルにはデータ通信専用の無制限プランも用意されており、月額3828円(税込)で利用できる。
これもバリュープラスと同様に4/1からプランが改定されて、旧プランのデメリットの部分(2年縛り・解約違約金)が撤廃されたのだが、それでも正直言うと微妙。
こちらはバリュープラスとは違い、
- 回線がソフトバンク回線のみ
- SIMはmicro SIMのみ(最近はほとんどnano SIM)
- 他のプランへの変更が不可
- 3日で10GB以上を超えたら700Kbpsに制限
など、WiMAXや楽天モバイルと比べてデメリットが目立つので、無制限前提なら他のプランがいいだろう。
お試しプランは使わない方がいい
nuroモバイルには、契約前に試したい人向けの「お試し」プランが用意されている。
これは200MBでデータSIM(330円)またはデータ+SMS(495円)とリーズナブルなのだが、ぶっちゃけいうと、これは選ばない方がいい。
もちろんこちらも気に入らなければいつでも解約OKで違約金はかからないのだが、容量が200MBと少なすぎるため、正直いって使い勝手が分かる前に速度制限にかかってしまう。
また、UQのTry UQプランのように完全無料ではないので、少額とはいえ、お金がかかるのはちょっと嫌なポイントといえる。
申し込み時はエントリーパッケージを利用する
nuroモバイルを申し込みの際はアマゾンや家電量販店で売られているエントリーパッケージを購入し、申し込むことで、事務手数料の3,300円が0円になる。
もちろん、期間限定のキャンペーンがあるときはそちらを利用した方がお得なのだが、使えるキャンペーンがない時は、エントリーパッケージを購入して契約することを覚えておくといいだろう。
ただし、エントリーパッケージの場合、選べるのはdocomo/softbank回線のみで、端末セットでは使えないのと、他社よりも若干料金が高いのでその点は注意。
nuroモバイルがおすすめな人
ここまでを踏まえると、nuroモバイルは
- 小容量でとにかく安いプランがいい
- sim単体で契約したい
- デュアルSIMのメイン回線として使いたい
といった感じで、とにかく安く使いたいという人向けのMVNOと言える。
音声付きプランに関しては、2021年現在で最高のコスパなので、料金重視の方はnuroモバイルを検討してみるといいだろう。