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Softbank Airを契約してはいけない理由。速度が遅い原因・注意点も解説

ソフトバンクエアーのデメリット

今回はSoftbank Air(ソフトバンクエアー)は契約してはいけない理由を解説していく。

ソフトバンクエアーは、

  • 工事が不要
  • コンセントを挿すだけで使える
  • データ無制限で使える
  • 月額4,180円~
  • スマホとのセット割がある

という特徴があり、お手軽光回線みたいな感覚で契約してしまう人も多いが、結論から言うとほとんどの人にとっては契約すると損する可能性が高く、あまりおすすめとは言えない。

そこで、今回はなぜソフトバンクエアーを契約してはいけないのか、という具体的な理由について解説していく。

ちなみに、誤解のないように先に言っておくが、この記事はソフトバンクエアーの製品そのもの、もしくはソフトバンクエアーを使っている人を否定する目的は全くなく、あくまでも客観的な視点から見た事実をベースに意見を述べている。

この記事の監修者

格安SIM・WiMAX・光回線の選び方などを解説してます。格安SIM歴6年。現在使っている格安SIMはUQモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONE。

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Softbank Airで知っておくべきこと

まず、ソフトバンクエアーを契約してはいけない理由を語る前に、ソフトバンクエアーに関して知っておきたい2つのことについて触れておく。

ソフトバンクエアーは持ち出し不可のポケットWiFi

ソフトバンクエアーは「工事がいらないWi-Fi」というような感じで売り出しているため、勘違いしている人も多いが、ソフトバンクエアーは光回線ではない。

ソフトバンクエアーは、スマホやポケットWiFiと同じように、ソフトバンクの回線を使って通信を行っているので、仕組みとしてはスマホのテザリングやポケットWiFiを使ってWi-Fiに繋ぐのとなんら変わりがない。

もっというと、ソフトバンクエアーはポケットWiFiのように家以外の場所では使えないようになっているので、実態としては「持ち出し不可のポケットWiFi」なのである。

拾える電波(周波数帯)が弱い

詳しくは後述するが、「ソフトバンクエアーは遅い」、「繋がりづらい」と言われるのには、ここがかなり関係してくる。

ソフトバンクエアーは、

  1. FDD-LTE(band1)→スマホと同じ4G LTE
  2. TDD-LTE(band42)→ポケットWiFi用のLTE
  3. AXGP(band41)→昔の4G回線

という、3種類の高周波の周波数帯を使って通信をしている。

スマホだと、繋がりやすい低周波の周波数帯と高速通信用の高周波の周波数を組み合わせて、通信エリア・速度を安定させているが、ソフトバンクエアーの場合、繋がりづらい高周波の周波数帯のみしか使えないため、通信品質にかなりバラツキが出やすい。

ちなみに、低周波と高周波の電波の違いについては下記の記事で詳しく解説している。

意外と知らない周波数帯(バンド)の違いと4キャリアの対応バンドを解説
SIMフリースマホや、格安SIMなどを使う上で絶対に知っておきたいのが、スマホの...

SoftBank Airを契約してはいけない3つの理由

以上を踏まえた上で、ここからは具体的にソフトバンクエアーを契約してはいけない理由3つを紹介する。

  1. 速度が遅い&繋がりづらい
  2. 料金が高い
  3. 解約がめちゃくちゃ大変

速度が遅い&繋がりづらい

実際の口コミを見てもわかるように、ソフトバンクエアーはかなり遅い&繋がりづらい傾向がある。

これに関しては、先程紹介した「そもそも電波が弱い」ということに加えて、

  • どの端末(Airターミナル)を使うか
  • エリアによる最大速度の差
  • 基地局との距離
  • 室内での電波強度

などの理由によって、速度が遅い・あるいは繋がりにくいということが起こる。

もちろん、端末(Airターミナル)の置き場所を変えたり、DNSの設定をいじることで多少なり改善はできるが、根本的に解決する手段は回線を変える以外ないので、速度や繋がりやすさが気になるなら、最初から素直に他の回線サービスを選んだ方がいいだろう。

料金が高い

Softbank AirWiMAX光回線(DTI光)
初期費用3,300円3,300円880円
月額料金1年目:4,180円
2年目:5,368円
4,268円3,960円
端末代購入:59,400円
レンタル:月539円
21,780円レンタル:月330円
キャッシュバック最大30,000円最大29,000円最大19,000円

類似サービスと比較するとよくわかるが、ソフトバンクエアーは他と比べて料金がかなり高い。

まず、月額費用に関しては、1年目の割引適用でも月4,180円、2年目からは月5,380円だが、似たサービスのWiMAXは2年間毎月4,268円、自分が使っている光回線のDTI光は月3,960円で使うことができる。

端末代に関しても59,400円とかなり高く、分割で購入した場合は多少割引が入るが、分割にしてしまうと最低でも24回払いが必要で、途中で解約すると端末の残債を一括で支払わないといけなくなる。

また、仮に買い切りで端末を購入しても、ソフトバンクエアーの場合、解約したら他に使い道はないので、スマホのように使い続けることはできない。

一応キャッシュバックが他よりも高いのと、スマホとのセット割があるという点においては優れているものの、それを考慮しても料金面ではあまりお得ではないのが正直なところだ。

解約がめちゃくちゃ大変

ソフトバンクエアーは、解約時も

  • 更新月以外で解約金10,450円
  • 解約月の料金は日割り不可
  • 分割の場合は0円で解約できるのは48ヶ月目のみ
  • 途中解約での端末の残債は一括払い
  • レンタルの場合は端末の返却が必要
  • 解約は電話のみ

というように注意点が多々あり、条件を満たさないと解約時に数万円のお金を取られてしまうこともある。

まず、ソフトバンクエアー自体の契約が2年間の自動契約になっていて、2年目の更新月である24ヶ月目以外で解約すると、解約金として10,450円かかる上、解約月の料金も日割りにならない。

また、端末を36回または48回の分割払いにしている場合、2年目の更新月時点で解約しようとしても、端末の残債分が請求されてしまうため、完全に0円で解約できるのは契約から48ヶ月目の4年後。

さらに、実際に解約するとなっても、なぜかネットからの解約はできないようになっているので、解約窓口に電話が必要となる。

なので、契約の際はこの解約時のデメリットについてもしっかり頭に入れておこう。

光回線もWiMAXも駄目という場合に契約する

以上を踏まえると、やはり結論としてはデメリットの方が多いため、ソフトバンクエアーを導入する理由は基本的にほぼないと言える。

例外的に

  • デメリットを理解した上で契約したい
  • 光回線・WiMAX・ポケットWiFiが使えない
  • ソフトバンクorワイモバイルを使っている

という人だったら、レンタルで契約しても良いとは思うが、少なくともWiMAXや光回線を使える環境であれば、ソフトバンクエアーを契約するのは避けるべきだろう。

もう一度言うが、ソフトバンクエアーは持ち運びができないポケットWiFiのようなものなので、類似サービスで代替できず「もうソフトバンクエアーしかなかった」という場合でのみ、契約を検討することをおすすめする。

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